イエナプラン教育とは?異年齢のクラス構成の効果

みなさん、こんにちは! 塾エイド事務局です。
私立を中心に、海外の学校の仕組みを参考にした学校が日本にも増えてきています。本記事では、海外を参考にした学校の仕組みの一つであるイエナプランについて解説したいと思います。
ご自身の学習塾に、イエナプランの学校の生徒・保護者から問い合わせが来たときの参考にしていただけますと幸いです。
目次
目次
- イエナプランの起源
- イエナプラン教育の特徴
- イエナプラン教育を受ける生徒や保護者の塾への期待
- おわりに
1.イエナプランの起源
イエナプランは、ドイツの教育学者であるペーター・ペーターセン(Peter Petersen,1884〜1952)が創始しています。
イエナ大学にて、大学附属の学校を対象に、「根幹グループ」という異学年編成のクラスを作り、自律のための「主体性」及び共生に必要な「協調性」の2点を獲得することを狙いとして教育実験を行いました。その実践について本人は「人間の学校」と呼び、「小さなイエナプラン」という刊行書にて報告され、現在までの発展に至っています。
2.イエナプラン教育の特徴
➀異学年のグループ構成
起源でも前述したとおり、「根幹グループ」という形で異学年の子どもたちが一つの教室で学ぶ体制を取っています。子どもたちどうしの教え合い・助け合いが活発になり、また違いへの尊重心を育むことが目的とされています。担任教師が一方的に教える授業スタイルとは一線を画し、先生は教育のプロフェッショナルとして子どもたちの学びをファシリテートします。
➁時間割の設計
イエナプランの学校の時間割は科目で区切られるのではなく、「対話」「遊び」「仕事/学習」「催し」と定義した4つの基本活動が、リズミカルに循環するように企画されています。
特に対話においては、子どもたちが円状に並び、クラスのこと、その日の出来事、学んだことなど多様なテーマで話す時間を設けており、イエナプランの大きな特徴の1つとなっています。
③「学校」という場所の捉え方
イエナプラン教育では、学校を「生と学びの共同体」と呼び、子どもたちがそこで仲間とともに生活しながら社会の一員として市民的行動を練習する場と考えています。また、学校では、子どもたちの自治を尊重します。学年の違いによる発言権の違いはなく、年齢が小さい子も大きい子も平等に参加します。また、根幹グループの中だけではなく、全校規模でのアクティビティや、高学年と低学年の子どもたちの交流が推進されます。
3.イエナプラン教育を受ける生徒や保護者の塾への期待
2019年には、長野県佐久穂町に日本初のイエナプラン校である、学校法人茂来学園しなのイエナプランスクール大日向小学校が開校しており、少しずつ日本でもイエナプランが広がりつつあります。
地域によっては、イエナプラン教育の学校に通っており、放課後塾に通うという学習スタイルになる生徒も今後出てくると考えられます。
イエナプラン教育では、お互いの違いを尊重するという良いコンセプトがある一方で、相対的な学力評価がなされないことが、受験を考えている保護者にとってはデメリットの1つとして考えられるかもしれません。この点においては、塾に通って、自分の学力的な立ち位置を確認したい・立ち位置をより良くしていきたいと考える生徒も多いでしょう。
また、イエナプラン教育では一方的な知識の伝達は好まず、生徒どうしの教え合いを大事にしています。しかしこのスタイルでは、本来であれば1時間の授業で学習できることが、2、3時間かかってしまうこともあります。
また教師がうまくファシリテートできなかった場合に、間違った考え方で学習を進めてしまうことも否めません。この点で、塾は知識を正しく効率的に伝授することがストロングポイントになりますので、普段の授業の様子や中身の充実さを見せて示すことで塾に通わせることにより前向きになるでしょう。
4.おわりに
いかがでしたでしょうか。
上記のように、今後海外から多様な学校のスタイルが取り入れられますが、そのスタイルの数だけ多様な塾へのニーズが生まれます。最新の教育トレンドにアンテナを立て、どこに教育ニーズが有るのかを探り続けましょう。
2021/12/20更新


