新しい評価観点について

皆さんこんにちは!塾エイド事務局です。
今回は学校に取り入れられた「新しい観点評価」について深く掘り下げていきます!
今回のポイントはこちら!

記事を再整理された評価観点を改めて理解していきましょう!
目次
目次
- 再整理された「3つの柱」➀学習指導要領のおさらい➁「3つの柱」を踏まえた新たな観点評価
- 3つの柱に基づく3観点評価➀知識及び技能➁思考力、判断力、表現力等③学びに向かう力、人間性等④主体的に学習に取り組む態度⑤感性・思いやりなど
- 各観点の評価方法➀「知識・技能」の評価の方法➁「思考・判断・表現」の評価の方法③「主体的に学習に取り組む態度」の評価の方法
- まとめ
1. 再整理された「3つの柱」
➀学習指導要領のおさらい
まずは学習指導要領について簡単におさらいしておきましょう。
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準のことです。
急激に変化する現代社会では、必要とされる資質・能力も常に変化をしています。そこで、学びのコンパスとなる学習指導要領の改訂が、およそ10年ごとに行われています。
幼稚園は2018年、小学生は2020年度、中学校は2021年度からと既に実施されており、高等学校では、2022年度に入学した生徒から随時実施していく予定です。
➁「3つの柱」を踏まえた新たな観点評価
今回の新学習指導要領では、「何を教えるか」ではなく、「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」という観点が重要視されています。
そこで、育成を目指す資質・能力に基づいて目標や内容が再整理された「3つの柱」が掲げられました。
3つの柱とは、学習指導要領に示す目標や内容をあらわしたもので、
- 知能及び技能
- 思考力、判断力、表現力等
- 学びに向かう力、人間力等
の3つで構成されています。
この3つの柱に基づいた観点から評価を行うことを「3観点評価」と言い、これからの評価は3観点評価によって行われることとなります。
2. 3観点評価
改めて3つの柱とは、学習指導要領に示す目標や内容をあらわしたもののことですが、評価観点として掲げられている文言は、学校教育法に記載されている言葉から取り上げられています。
”生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うことに、特に意を用いなければならない。 ”
【参考】学校教育法第30条第2項
ここでは観点別学習状況評価の新しい観点について、1つずつ紹介していきます。
それぞれの観点は決して独立しているものではなく、相関関係にあるということを抑えておきましょう。
➀ 知識及び技能
知識、技能:
”個別の知識及び技能の習得状況について評価する。”
”それらを既有の知識及び技能と関連付けたり活用したりする中で、概念等として理解したり、技能を習得したりしているかについて評価する。”
(引用:新学習指導要領の全面実施と 学習評価の改善について)
1本目の柱である「知識及び技能」の観点から評価される項目は、「知識・技能」です。
「知識・技能」では、何を理解して何ができるかが重要とされています。
どの教科においても、学習する知識のその特質を理解して適切に使うことができることが求められています。
こちらは評定に含まれます。
➁ 思考力、判断力、表現力等
思考力、判断力、表現力:
”各教科等の知識及び技能を活用して課題を解決する等のために必要な思考力、判断力、表現力等を身に付けているかどうかを評価する。”
(引用:新学習指導要領の全面実施と 学習評価の改善について)
2本目の柱「思考力、判断力、表現力等」の観点から評価される項目は、「思考・判断・表現」です。
「思考・判断・表現」では、理解していること・できることをどう使うかが重要とされています。
授業を通して、今まで培ってきた知識・技能を活用しながら思考・想像し、それを表現する力を習得することが求められています。
こちらも評定に含まれます。
③ 学びに向かう力・人間性等
学びに向かう力、人間性等:
”「学びに向かう力、人間性等」には、㋐主体的に学習に取り組む態度として観点別学習状
況の評価を通じて見取ることができる部分と、㋑観点別学習状況の評価や評定にはなじま
ない部分がある。”
(引用:新学習指導要領の全面実施と 学習評価の改善について)
3本目の柱である「学びに向かう力・人間性等」の観点は「主体的に学習に取り組む態度」と「感性・思いやりなど」の2つの評価項目に分かれます。
これらの観点は、どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るかが重要とされていますが、引用した文章にもある通り、学習評価としてはなじまないところがあります。
そのため、評価基準もそれぞれ分かれています。
③-1 主体的に学習に取り組む態度
「主体的に学習に取り組む態度」では、知識及び技能を獲得したり、思考力、判断力、表現力等を身に付けたりするために粘り強く取り組む中で、自らの学習を調整しながら学ぼうとしているかという意志的な側面を評価するものとなっています。
したがって、こちらは評定に含まれています。
③-2 感性・思いやりなど
「感性・思いやりなど」は、児童生徒それぞれの良い点や将来の可能性、進歩の状況などを 積極的に評価するものです。
こちらは学習評価に合わないものであるため、評定ではなく個人的評価という評価基準が用いられます。
つまり「学びに向かう力・人間性等」には、観点別評価を通じて見取ることができる部分と、個人的評価を通じて見取る部分の2つに分かれている、ということを理解しておく必要があるということです。
3.各観点の評価方法
さてこの章では、3観点評価の具体的な評価方法について紹介していきます。
➀ 「知識・技能」の評価の方法
”「知識・技能」の評価の考え方は、従前の評価の観点である「知識・理解」、「技能」においても重視してきたところです。具体的な評価方法としては、例えばペーパーテス卜において、事実的な知識の習得を問う問題と、知識の概念的な理解を問う問題とのバランスに配慮するなどの工夫改善を図る等が考えられます。 また、児童生徒が文章による説明をしたり、各教科等の内容の特質に応じて、観察・実験をしたり、式やグラフで表現したりするなど実際に知識や技能を用いる場面を設けるなど、多様な方法を適切に取り入れていくこと等も考えられます。”
(引用:「学習評価の在り方ハンドブック - 国立教育政策研究所」)
ペーパーテストで問われるのは暗記で解けるもの以外に、「なぜ?どうして?」の理解が必要な問題も、バランスよく出題されるようになっていきます。
➁ 「思考 ・判断・ 表現」の評価の方法」
”「思考・判断・表現」の評価の考え方は、従前の評価の観点である「思考・判断・表現」においても重視してきたところです。具体的な評価方法としては、ペーパーテストのみならず、論述やレポー卜の作成、発表、グループや学級における話合い、作品の制作や表現等の多様な活動を取り入れたり、それらを集めたポートフォリオを活用したりするなど評価方法を工夫することが考えられます。”
(引用:「学習評価の在り方ハンドブック - 国立教育政策研究所」)
学校では既に取り組まれている学習方法ではありますが、評価の際は各活動の成果のみではなく、過程も含めた全体を思考力・判断力・表現力の観点から評価します。
③ 「主体的に学習に取り組む態度」の評価の方法
”具体的な評価方法としては、ノートやレポート等における記述、授業中の発言、教師による行動観察や、児童生徒による自己評価や相互評価等の状況を教師が評価を行う際に考慮する材料の一つとして用いることなどが考えられます。その際、各教科等の特質に応じて、児童生徒の発達の段階や一人一人の個性を十分に考慮しながら、「知識・技能」や「思考・判断・表現」の観点の状況を踏まえた上で、評価を行う必要があります。”
(引用:「学習評価の在り方ハンドブック - 国立教育政策研究所」)
態度の評価については、教師の主観が出やすいところがあります。提出物の提出状況や授業中の発言回数など形式的なものだけではなく、学習に対する積極性で判断する生徒の意思的な評価が中心となります。
4.まとめ
今回は新学習指導要領に基づく新たな観点評価についてまとめました。
評価観点の変化を踏まえた学習指導について、考え直すきっかけになれば幸いです。
塾エイドでは役に立つ情報を随時更新していますので、是非他記事も読んでいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
2022/1/12更新


