子供の困った行動と関わり方

皆さんこんにちは!塾エイド事務局です。
皆様の塾に困った行動をするお子様はいらっしゃいますか?お子様の困った行動は、お子様の特性如何に関わらず、少なからず存在します。例えば授業中に課題とは別のことをしてしまったり、授業に来なかったり、などです。
そのような場合に、先生は叱ることだけでなく、その行動がどうして発生しているのか?どうすればその困った行動はなくなるのか?について考える必要があります。
その困った行動は叱っても解決されない場合が多く、先生にとって以上にお子様自身が困っていることの方が多いからです。
今回はそのお子様の困り行動を発見したときに、どのような思考プロセスで考えていけばよいか、「応用行動分析」というキーワードから解説していきます。
目次
目次
- 応用行動分析とは
- 応用行動分析のきっかけ
- 応用行動分析の結果
- 分析した行動に対しての手立て
- おわりに
1.応用行動分析とは
応用行動分析とは、
特定の行動の前後の文脈から、そのお子様の行動が持っている目的を明らかにし、前後の環境を操作して問題行動を解消する分析方法のことを言います。
ここで言う「前後」とは、「きっかけ」(前)と「結果」(後)を指しています。
例えば、授業中にお子さんが叫んでしまうという場面を取り上げます。そのお子さんが叫んでしまうきっかけが「先生から生徒に質問が飛んできそうと感じる」という場面だとすると、叫ぶことで授業が一旦中断し、名指しがされにくくなります。
名指しがされないと、そのお子様の「授業で名指しされない」という問題が解消するため、その行動が「正しいものである」と学習し、それを今後も繰り返していきます。
上記を踏まえて、きっかけやその行動の機能について工夫を行い、その困った行動を取り除く必要があります。
きっかけの面での工夫であれば、そもそも名指しをしない一方的な授業に変えてみたり、名指しではなく最初から誰が授業中に発言するかをルール決めしておくような授業デザインにすることが打ち手として検討できるでしょう。
一方、結果の面での工夫であれば、お子様が叫んでもそのまま名指しして授業を続けることが考えられますが、授業進行上あまり現実的ではありません。
上記のようなきっかけと結果のそれぞれの面から工夫をし、困った行動を減らすように考えていくのが応用行動分析です。

上記のように、適切な工夫を考えていくためには、きっかけと結果を適切に確認していくことが最も重要です。
2.応用行動分析のきっかけ
応用行動分析におけるきっかけは「先行刺激」や「先行条件」とも言われ、その行動を引き起こすものです。この考え方においては、きっかけを具体的に書き出し、特にきっかけの中でどの要素が行動を引き起こす要因になっているのかを確認していきます。
具体的にきっかけを洗い出す観点として、4W1H(When = いつ、Where = どこで、Who = 誰が、What = 何を、How = どのように)で書き出すことが望ましいです。
例えば、その問題行動が出るのが教室の個室のみなのであれば部屋を変える必要がありますし、もし特定の先生が担当しているときのみ起こる行動であれば、先生を変えることが得策になりそうです。
3.応用行動分析の結果
次に、結果について解説します。困った行動には、必ずそのお子様にとって「良い結果」が存在します。その結果とは、大きく下記の4種類に分類が可能と言われています。
- 要求(特定のモノが獲得できる、特定のコトができる)
- 注目引き(他者から注目を得ることができる、その結果自分の主張ができる)
- 逃避(特定のコトをしなくてよくなる)
- 自己刺激(自分が落ち着く刺激を獲得できる)
例えば、前回の投稿で例示した「授業中の叫び」であれば、その結果によって質問されなくなるということが達成できているため、「逃避」にあたります。
また、仮にその叫びによってみんなが見てくれているという状況が作れているのであれば「注目引き」にあたりますし、自分が叫ぶことによって口周りが刺激されて落ち着くということであれば「自己刺激」にあたります。
叫んだことによって「xxxくんは集中力切れたんだね、休憩しようか」という結果が得られれば、休憩時間を獲得できるので「要求」にあたるでしょう。
その困った行動が一見同じものに見えても、そのきっかけや結果によって、目標とする代替行動は変化します。また、スタッフが一人で複合的な観点からその行動を確認していくことは大変難しいので、きっかけや行動をできるだけ具体的に書き起こし、他の人の意見も交えながら方策を決めていくことが重要です。
4.分析した行動に対しての手立て
次に、分析した行動に対して、どのような手立てを取っていくのが良いのかについて、解説していきます。
①先行条件の改善
まずは、問題行動が起こっているときの共通の要素となっている原因を取り上げ、改善をしていきます。先行条件の変更においては、「先生をとりあえず変えよう」「場所をとりあえず変えよう」ではなく、その要素が持っている特徴が異なるものを先行刺激にあてる必要があります。
例えば、A先生からB先生に変えて、授業前に少し学習面の相談ができるようにする、教室の場所を変えるのではなく、狭い部屋から少し広い部屋にする、などです。
②現在できている行動を認めて強化する
問題行動も、先行刺激(場所や時間など)を変えれば解消する・あるいは頻度が減ることがあることを踏まえ、その行動ができているときにはそのお子様に適切な方法で褒めることで、その行動を強化する(習慣化につなげる)ことが重要です。
例えば、そのお子様が好きなもので報酬を与えたり、しっかり注目してあげることがあげられます。
「きっかけー行動ー結果」というフレームワークは、問題行動の構造化にも使えますが、ポジティブな行動をより強化していくためにも使用することが出来ます。ポジティブな行動は要求をかなえたり注目をしていくことで、どんどん強化していくことが重要です。
③結果を確認する
上記のような工夫と、それによる結果を踏まえて、問題行動が減ったかをモニタリングしましょう。そして、その行動の頻度や問題程度が少なくなってきたら、お子様や保護者にフィードバックしていくことが重要です。
いかがでしたでしょうか?生徒さんの困った行動は、先生にとってだけでなく、その生徒本人にとっても困りになります。
学習に関連する生徒のお困りごとについても気軽に相談できる塾は、保護者さまにとってとても有り難く、信頼のおける塾となりますので、困り行動に対してのアプローチの考え方をマスターしておきましょう。
5.おわりに
いかがでしたでしょうか?
応用行動分析による子供の困った行動の関わり方について理解は深まりましたでしょうか?
塾エイドではお子様の困った行動へのご相談も受け付けています
塾エイドでは発達障害についての記事も掲載しております。ぜひご参考にしてみてください!
発達障害についての記事はこちら
2022/2/2更新


