塾講師のための「マインドフルネス」【後編】今日からできる実践法を紹介!

みなさんこんにちは!塾エイド事務局です。
今回は、塾講師のための「マインドフルネス」【後編】として、「誰でも・すぐできるマインドフルネスの実践法」をご紹介します。
前回の記事では、マインドフルネスの実践によって向上することのできる「EQーこころの知能」についてじっくりお伝えしてきました。
他人の感情を感じ取り、自分の感情をうまくコントロールし利用する能力であるEQ。近頃はビジネスシーンで重要視されるようになってきましたが、塾のシーンでは、生徒の心を掴む塾運営のため、よりEQが持つ影響力は大きいのではないでしょうか!
後編はいよいよ実践編。このEQ向上にも繋がるマインドフルネスについて、今日から始められる実践法を2種類ご紹介します。
目次
目次
- EQを向上できるマインドフルネス?1-1. マインドフルネスとEQの関係1-2. マインドフルネスを取り入れる大企業
- 実践法2選「①2分でできるマインドフルネス実践法」
- 実践法2選「②モチベーションを高める『ジャーナリング』」3-1. モチベーションの仕組み3-2. モチベーションを高めるためのマインドフルネス3-3. ジャーナリング実践法
- 自分で自分を整え、より生徒の心に届く塾へ
1.EQを向上できるマインドフルネス?
「そもそも、反射的に持ってしまう感情や考え方なんて、そう簡単に変わらないのでないか?」と心配されるかもしれません。
ですが、脳は「神経可塑性」という生涯を通じて変化できる性質があるとされています。米国心理学者フィリップ・ジンバルドーは、研究によりトレーニングで脳の活動をコントロールすることができると証明しました。
1-1. マインドフルネスとEQの関係
塾運営に重要な、講師や塾経営者のEQ。このEQを高めるトレーニングは、まず「注意力」を鍛えることがポイントとなります。
注意力とは「自分自身に対する注意の意識」のことです。自分の思考と情動を第三者の立場から眺めることにより、自身の置かれている立場を冷静に分析し、今後どのような行動をとればいいのか、そしてどんなマインドでいればいいのかを認識することができます。
この注意力を磨くために登場するのが「マインドフルネス」です。
米国の学者ジョン・カバット・ジンはマインドフルネスを「特別な形、つまり意図的に、今この瞬間に、評価や判断とは無縁の形で注意を払うこと」と定義しています。
今この瞬間に意識を集中させることがマインドフルネスとなり、それによって注意力が磨け、EQの向上に繋がるということです。
1-2. マインドフルネスを取り入れる大企業
ところで、マインドフルネスが昨今流行している背景についてもお伝えしましょう。
マインドフルネスが昨今流行している背景には、「人生の選択肢に複雑さが増していること」があります。まさに令和のいま、世の中の変化ならびに進化は早くそして激しく、心の休まる時間がありません。ビジネスのスピードはIT技術の発展により劇的に早まり、いつも何か追われている気持ちになってしまいます。それにより、”誰もがストレスを感じやすい世の中”に拍車がかかっています。
そこで、そのようなストレスを自分自身で解消させ、よりよい人生、よりよい仕事をするために、マインドフルネスを実践する企業や人が現れてきたのです。
この流れを受け、マインドフルネスを社員研修で導入している企業もあります。その草分け的存在はGoogleであり、Appleやメルカリ、ヤフーが続けて研修として導入をしています。
2. 実践法2選「①2分でできるマインドフルネス実践法」
さて本題、マインドフルネス実践の話に戻ります。
先ほどから、EQを高めるにはマインドフルネスが必要であるとお伝えしていますが、ここからは誰でもすぐできるマインドフルネスの実践法を紹介します。
◆誰でもすぐできるマインドフルネス実践法
➀楽な姿勢でイスに座る。(リラックスし、隙のない状態を意識する。神経を集中させているようなイメージ。)
②自然に呼吸し、注意を呼吸に向ける。吸気と呼気に意識を向ける。
③頭に浮かんできた考えや周りの音で気が散っても、それをやさしく手放すようなイメージで処理する。そしてまた呼吸に注意を向ける。
上記のような簡易的なマインドフルネスを2分行うだけで、自身の雑念が整理されEQを養うことが可能です。
*マインドフルネス状態のイメージ

https://kenkodesign.jp/mindfulness.html
イメージは「座禅」。いつでもどこでもできる座禅をイメージし取り組んでみましょう。「今、この瞬間」に意識を集中させることで、自分自身を世の中から切り離し、ありのままの自分と向きあうことができるのです。
他にもマインドフルネスの方法は数多くあります!今後も取り入れやすい実践法をご紹介予定です。
3. 実践法2選「②モチベーションを高める『ジャーナリング』」
次は、EQの5つの要素のひとつである「モチベーション」に焦点を当て、モチベーションを高めるためのマインドフルネスの活用についてご紹介します。
3-1. モチベーションの仕組み
モチベーションを構成する要素は3つ。
①整合性ー自分の仕事が自分の価値観や自分の目標と一致していること、一致させること
②想像力ー自分にとって望ましい未来を思い描く力
③推進力ー自分の行く手に待ち受ける障害を克服する能力
この3つの要素からなるモチベーションの完成度を高めるために、重要となる観点は以下3点考えられると言われています。
・自律ー自分の人生を自分で導きたいという衝動
・熟達ー大切なことがもっともっと上手にできるようになりたいという欲望
・目標ー現状に満足しない、より高い目標を叶えたいという自分の強い思い
上記内容から導き出せることは、モチベーションとは「自分自身が物事を高い視座で自分事として取り組めているか」に尽きるのです。
ですが、例えば年始に立てた1年の目標も日々の生活の中で薄れていき、「本当に自分がやりたいこと」というものは、日頃見失いがちではないでしょうか。
3-2. モチベーションを高めるためのマインドフルネス
ここで、自身の考えを整理するのに有効なのが「ジャーナリング」です。
ジャーナリングはマインドフルネスの一種で「書く瞑想」とされ、自身の素直な思いをひたすら紙に書き出し、思考を整理することです。
ひたすら紙に書きだすだけでどのようなメリットがあるのか、疑問を感じるかもしれません。しかし、米国心理学者のロバート・A・エモンズは、感情や体験を書きだすことで幸福感や睡眠の向上、身体的な不調の低減に効果があることを示しています。同じく、米国心理学者のジェームズ・W・ペネベーカーはストレスや怒りなどの内容を書き出すことだけで、医療機関への受診回数の低減に効果があることを明らかにしているのです。
つまり、ただ紙に今の感情をありのままに書き出すことで自身の思考を言語化でき、それが巡り巡ってポジティブな影響をもたらしてくれます。
ジャーナリングの効果は、主に2つ。
①現状のモヤモヤを吐き出すことができる
考えていること、感じていることをありのまま紙に書きだすことで、自身の気持ちを言語化させられるとともに、脳に余白を生むことができます。情報を脳内のストックから一時分離させることで余裕が生まれ、脳が意識を向けるべき事柄に集中することが可能となります。
②メタ認知を行える
紙に書き出すことで情報を視覚化することができます。自身が考えていることを客観的に把握することで、「自身の本当の考えは何なのか」「自身の考えに問題はあるのか、あるならば何なのか」「自身がとるべき行動は何なのか」「結論は何なのか」等、思考を細分化し自分の生き方の道筋を作ることができます。
3-3. ジャーナリング実践法
自身の素直な思いをひたすら紙に書き出し、思考を整理する「ジャーナリング」。
ジャーナリングを始めるときは、日記との違いを意識してみてください。
◆ジャーナリング
・言葉を考えずに書く
・今考えていることをありのままに書く
・思いついた事柄は全て書き出す
◆日記
・内容を整理して書く
・書くべきことを取捨選択する
さらに、ジャーナリングを始めるにあたって「なにを書けばいいか分からない」という時はあえてテーマをつくり、”書き出す”ことに慣れていくのもおすすめです。
◆ジャーナリングのテーマ例
・現在の自分
「あなたの核となる価値観は何か」
「あなたはどういう人間か」
・未来の自分
「あなたは何になっているのか」
「それをどう感じているのか」
・過去の自分
「成功したことは何か、後悔していることは何か」
「なぜ成功したのか、なぜ後悔しているのか」
「経験をふまえ、これからどうすればいいのか」
など
*ジャーナリングのイメージ

https://note.com/_cozucozu/n/n7040daf191
書き出すことに慣れてきたら、テーマを作らずありのままの感情をさらけ出してみましょう。自分自身そのもの、原点となるものをありのままに考えることで、思考の整理と目標の設定の解像度が上がり、次のステップである、自分がとるべき行動を導きやすくなります。
ジャーナリングは紙とペンがあればすぐ始められます。
まずは塾の庶務が終わった後、5分だけでいいので始めてみましょう!
*マインドマップイメージ

ジャーナリングで書き出したことを整理し、自分の中で「マインドマップ」としてまとめてみることもおすすめです。
4. 自分で自分を整え、より生徒の心に届く塾へ
今回の記事では、いつでも・どこでも・誰でも・無料でできる、マインドフルネスの実践法を2つご紹介しました。
マインドフルネスを実践することで自分の今の状態への注意力をアップさせ、EQも向上させていきましょう。
自分で自分自身を整えられれば、より良い塾環境、より良い授業を生徒に届けられるのではないでしょうか。
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ぜひ他の記事もご覧ください!
🔳参考文献
・チャディー・メン・タン著「サーチ・インサイド・ユアセルフ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」
・リクルートマネジメントソリューションズ|「マインドフルネスとは」
・kaonabi人事用語集|「マインドフルネスとは?【意味をわかりやすく】やり方」
・Kampoful Life by クラシエの漢方|「話題のマインドフルネス瞑想のやり方と効果!瞑想が人生の質を高める」
・日本マインドフルネス協会・Chiik|「今、注目のEQ(心の知能指数)とは?幼少期の育て方を紹介」
・健康デザイン研究所|「マインドフルネスとは」
・うららか相談所|「ジャーナリングとは?「書く瞑想」の効果的なやり方」
・NEUROMIND|「書く瞑想「ジャーナリング」とは?やり方・お題例、アプリやノートの活用方法まで徹底解説」
・ココロジー|「書く瞑想「ジャーナリング」が3分でできるやり方【ワーク機能つき】」
・note こず|「自分を知りたい・頭を整理したい人におすすめ!「ジャーナリング」のやり方と効果」
・マインドマップアーカイブ|「現状展開例」
2022/11/1更新


