2023年9月開催「ChatGPTがもたらす教育大変革」セミナーレポート【前編】

みなさんこんにちは。塾エイド事務局です。
今回は2023年9月に開催した塾エイドセミナー「ChatGPTがもたらす教育大変革」をレポートいたします。
登壇者は、Manabie Vice President of Product ベトナム現地支社代表 三澤公希氏です。
本記事は、以下のようなことが知りたい学習塾関係者向けのセミナーのレポート記事となっております。ぜひ、最後までご覧ください。
・生成AIとは?ChatGPTの基本から活用まで
・教育現場でのChatGPT活用事例
・ AIチューターがもたらす新たな学びの形
・ 未来の学習塾は生成AIと共存できるか?
目次
はじめに
まず初めに、本セミナー申込時に行ったアンケート結果を紹介します。
ChatGPTに関するアンケート結果
「ChatGPTなどの生成AIを使ったことはありますか。」という質問に対して、以下の結果となりました。
・有効回答数:78名
→はい39名(50%)
→いいえ39名(50%)
活用例
「はい」と答えた方のうち、具体的な活用例は以下のとおりでした。
・ディベートや英語授業
・アイディア出し、ブログ記事のネタ探し
・お知らせ文書チェック
ただ、こうした活用例はごく一部であり、「うまく活用しきれていない」「試してはいるが、どう有効活用すればいいか分からい」という意見の方が、多く見受けられました。
ChatGPTの特長
では、ChatGPTの具体的な内容についてお話していきましょう。
最近メディアで話題になっている「ChatGPT」とは、そもそも何がすごいのでしょうか。
ChatGPTのすごさを、ChatGPTに質問してみました。
ChatGPTの答えは、「自然言語処理のアルゴリズムが非常に発達している点」ということでした。一体、どういうことでしょうか。
「自然言語処理」とは、普段私たちが話している言葉をプログラミング言語処理に置き換えることです。つまり、人間の話し言葉の理解力が非常に優れている機械(AI)ということです。
人間の話す言葉をより正確に理解するためには、私たちの話す言葉の膨大なデータが必要になります。その膨大なデータの蓄積によってAIが学習し、より人間に近い判断をすることができるようになります。それが、AIの「機械学習」と呼ばれるものです。
これまでは、AIの根幹となるデータ収集に膨大な時間と費用が必要とされていました。しかし、人間の力に頼ることなく、機械が自ら学習できるアルゴリズムが開発されたのです。AI自身がインターネット上の大量のテキスト情報をひたすら独学できるようになったのが、ChatGPTということです。AI自らどんどん学習し、ますます頭が良くなっていく、これがChatGPTのすごさです。
その結果、特定の分野に特化して情報を与えなくても、インターネット上にあふれる膨大なデータからAI自ら学習するため、より柔軟性があり、自然理解に繋がっていきました。
教務・学習面での活用
では、ChatGPTの優れた点を理解した上で、それをどのように教育現場に活かしていけるのでしょうか。
現時点ではまだ、日本語のデータ学習量が少ないため、ChatGPTをそのまま使ってしまうと間違える可能性が高いです。
そのため、よりChatGPTを効果的に使うためには、アプリケーションを介してカスタマイズ(チューニング)していく必要があります。
そこで、Manabieが現在提供している2つの主な機能を紹介します。
活用できる機能例①:学習コンテンツの自動一括作成
Manabieでは現在、ChatGPTを通じて類題生成に取り組んでいます。そのカバー率は以下のとおりです。
・英語:中1~中3まで10割
・数学:中1→9割、中2→8割、中3→6割
ChatGPTに類題を与え、条件を加えることで、無限に類題を作成することができます。また、詳細な条件設定することで、さらに精度の高い類題を自動で生成することも可能です。
活用できる機能例②:AIチューター
続いては、人間同士の対話のように質疑応答ができる“AIチューター”についてご紹介します。
事例①:Khan Academy
Khan Academyはこれまでにも学習動画を提供していました。そこに“AIチューター機能”が加わったことで、対話形式で質疑応答ができるようになりました。
このAIチューター機能は、生徒側・先生側のどちらにもメリットがあります。
生徒は、簡単な質問に対しては気軽にAIチューターに聞け、ほとんどAIチューターで完結できます。
先生は、本来先生が時間を使うべきところに今まで以上に時間を当てられるようになります。それが先生の業務効率化にも繋がります。
事例②:Speak
続いての活用事例は、英語学習におけるスピーキング練習です。
これまでは、オンラインでもオフラインでも実際の先生としか会話練習ができませんでした。しかし、ChatGPTを使うことで、AIと会話形式でスピーキング練習ができるようになりました。
Manbieの今後の活用案:「動画、単語帳、問題演習、学習管理 ✕AIチューター」
ManabieでもAIチューターを開発しています。
これまでのような学習動画や問題演習をする中で分からない点があったときに、先生ではなく、AIチューターにいつでも、どこでも、自由に質疑応答ができるような活用法を想定しており、4月から実装予定となっています。
これまでのアナログ的な学習法に、近未来のAIチューターを掛け合わせた学習法です。
近い将来、AIチューターができるようになるだろうと想定していることを4点紹介します。
①長期記憶
現在のChatGPTでは、記憶できる量が限られています。しかし将来は、生徒の10年分くらいを記憶できるようになります。つまり、各生徒の間違えやすい傾向を理解でき、その上で一人ひとりに適したアドバイスができるようになります。
②先生プラットフォーム
先生側でAIチューターをカスタマイズして、先生側でコントロールできるようになるプラットフォームが出てくるのではないかと考えています。具体的には、生徒がAIに答えを聞いてしまうような無法地帯にならないように、ある程度の制限や条件を先生が設定できるようにする、といった内容です。
③AIチューターの調整
ただただ質問に答えるだけの単純なやりとりだけではなく、アバターが答えたり、性格やコミュニケーションスタイルを色々と設定できるようなAIチューターが出現するのではないか、と考えられます。
④マルチモーダル
現在ではテキストベースでのやり取りだけですが、音声や画像にも対応できる将来がすぐそこまで来ています。
では、さらに頭が良くなっていくChatGPTを教育現場ではどのように活用できるでしょうか。
これまでの教室で、先生と生徒がしていたやりとりがChatGPTでも可能になります。
つまり、生徒が言葉を声に出して質問して、それに対してChatGPTが声に出して答えてくれるようになるのです。
さらに図形の問題については、聞きたいことを文字にして質問するのは非常に難しいですが、画像を読み取ってChatGPTに質問できるようになります。その読み取った画像について、ChatGPTが解説することが可能になります。
まとめ
ここまで、ChatGPTの基礎と、教務・学習面での活用例についてご紹介いたしました。次回の後編では、校務・事務作業での活用例についてご紹介いたします。
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2024/2/26更新


