2023年9月開催「~不登校生徒の受け皿だけじゃない~ 通信制高校の『今』と『想い』」レポート

2023年9月開催「~不登校生徒の受け皿だけじゃない~ 通信制高校の『今』と『想い』」レポート

みなさんこんにちは。塾エイド事務局です。

今回は2023年9月に開催した塾エイドセミナー「~不登校生徒の受け皿だけじゃない~ 通信制高校の『今』と『想い』」をレポートいたします。

登壇いただいたのは、おおぞら高校 中・西日本エリア統括 藤川 勇樹氏です。

近年、教育業界では、通信制高校の変化が注目を集めています。
・通信制高校はどのように変わってきているの?
・どんな生徒が通信制高校に在籍しているの?
この記事では、このような疑問を解消できるように、有益な情報をご提供いたします。進路指導を行う学習塾の先生方も、注目の内容となっています。

最近の子どもの傾向

最近は無気力な子どもが多いと言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。
「将来なりたい職業は?」というよくある質問の回答を見てみましょう。昔の中学生は、教師や医者、公務員などの伝統的な職業を選んでいました。対照的に、現代の中学生は、プログラマーや歌手、声優、ゲームクリエイター、eスポーツプレイヤー、YouTube 動画投稿者など、新たな職業に興味を持っています。この変化から、最近の子どもは無気力なのではなく、むしろ具体的なやりがいを求めているように感じられます。
親・先生世代の期待と子ども達の価値観が一致していないので、親・先生は子どもの想いを理解することができず、子ども達はどうせ自分たちの気持ちは理解してもらえないと諦めています。そんな子ども達の言動だけを見て、親・先生は最近の子どもは無気力だと感じているのではないでしょうか。
子ども達の想いを理解し、コミュニケーションを深めることが必要でしょう。

全日制(定時制)高校と通信制高校の違い

通信制高校の現状を把握するにあたり、まずは全日制(定時制)高校との違いを理解しましょう。

高校卒業には共通の基準があり、74単位の修得、特別活動への参加、そして36ヶ月以上の在籍が求められます。

全日制高校では、出席と成績が重要です。毎日の出席とともに、学校行事への参加、そして定期テストを通して単位を取得します。

一方で、通信制高校では、スクーリングやレポートが特徴的です。スクーリングは学校ごとに異なり、一年に一度の宿泊型もあれば、全日制高校の校舎を借りての通学型もあります。レポートは全日制高校とは異なる独自の形式や内容が求められ、規定のページ数のレポートを期限内に提出する必要があります。

このように、全日制高校と通信制高校には違いがありますが、高校卒業としての価値は同等です。

通信制高校の特徴

通信制高校は変化しています。昔は、主に進学に失敗した生徒や、学習に困難を抱える生徒が利用する場所として、ネガティブに捉えられていました。

しかし、現代では通信技術の進歩やカリキュラムの多様性により、生徒一人ひとりに合わせた柔軟な学び方ができる場所として、ポジティブに捉えられています。有名な通信制高校の活躍やインフルエンサーの存在も、通信制高校のイメージを改善している要因です。通信制高校を選ぶ理由は、中学校生活に不安を抱える生徒、全日制高校に行く理由を考える生徒、芸能やスポーツに情熱を注ぐ生徒、高校生活を終えた後に資格を取得したいと考える大人の方々など、多岐にわたっています。また、中学校で学力がついていかない生徒にとっても、生徒一人ひとりに手厚いサポートをしてくれる魅力的な場所となっており、昔ながらの通信制高校のイメージは払拭されています。

最近の通信制高校の魅力

現在の通信制高校は、単なるセーフティーネットではなく、生徒一人ひとりの個性や志向に合わせた教育を提供することが求められています。保護者が求める通信制高校のニーズも多様化しています。

通信制高校の魅力は、卒業後の進路や夢に合わせた教育カリキュラムやサポート体制が充実していることです。例えば、美容やエステに特化した学校、個別指導に力を入れる学校、eスポーツ・芸能・メタバースに焦点を当てた学校など、多様な選択肢が生まれています。通信制高校は手厚いサポートを提供するだけでなく、生徒が自分のやりがいや目標を見つける一助となっています。

進路指導における新しい視点

進路指導では、中学校・学習塾の先生方が単なる指導者ではなく、生徒と共に歩み、生徒の個性や目標に焦点を当て、サポートすることが重要です。先生方が提示する進路に対して生徒が熱を帯びない場合、目標が生徒自身のものでない可能性があります。どんな大人になりたいのかを尊重し、その上で具体的な進路目標を共有することをおすすめします。


現在、通信制高校は、進路指導の一環として積極的に検討すべき選択肢の一つです。大学への進学率を見ると、通信制高校から大学へ進学する人は少ないという事実はあります。しかし、通信制高校での学びを経て、様々な大学や学科に進学している生徒もいます。そして、単なる学力向上だけでなく、通信制高校は、生徒が自分自身の進路や夢を見つけ、追求できる環境を提供しています。高校生活を通して自分らしい日々を楽しむこと、そして熱くなれる場所を求める生徒に対して、新しい視点からアプローチすることができます。

また、通信制高校への進路指導では、各学校のカリキュラムに特徴があるためそれを理解する必要があり、生徒一人ひとりに合った志望校を選択ができるよう情報を把握する必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
通信制高校は、これからの進路指導において新しい可能性を切り拓く一翼を担っています。通信制高校への進学は、生徒の個性を尊重し、個性を活かすことができる進路となり得ます。生徒の想いを尊重しながら、進路に関する相談や目標設定をサポートし、生徒たちにとって最適な進路のひとつとして、通信高校についての情報収集も行っていきましょう。

また、塾エイドは学習塾の経営等の総合的にサポートが可能ですので、少しでもご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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2024/2/13更新