大学受験の変化に対応!ティーチングとコーチングで「勉強の質」を高める塾の差別化戦略

こんにちは!塾エイドです。
「しっかり説明したはずなのに、生徒が理解していない」や「もっと主体的になってほしいのに、受け身のまま」こうした悩みは、どの塾講師にも一度はあるのではないでしょうか。もちろん、指導力や教材の工夫も大切ですが、実はもっと根本的なところで“すれ違い”が起きている可能性があります。それは、「対話のあり方」です。
生徒が“自ら気づき、動き出す”力を育てるための重要なコミュニケーション手法として注目されているコーチング視点の対話が注目を集めています。本記事では、ティーチングとの違いを踏まえた上で、コーチング的な指導がなぜ今必要なのか、そして現場でどのように実践できるのかを、具体例とともにお伝えしたいと思います。
また、塾エイドでは7月に大学受験の中でも小論文の対策に向けたセミナーを開催予定です!大学受験が多様化している中で合格までのプロセスなどを学ぶことができるセミナーとなっております。
本記事の最後にご案内いたしますので、そちらもぜひご確認ください!
目次
近年の大学受験の傾向:知識偏重から「思考力・主体性」重視へ
大学受験は、近年大きく変化しています。かつてのように知識の正確さとスピードを競う“知識偏重型”の試験から、「自ら課題を見つけ、考え、表現する力」を問う入試が急増しているのです。
とくに注目されているのが、「総合型選抜(旧AO入試)」や「学校推薦型選抜」の拡大です。
- 文部科学省の調査によると近年、私立大学では、総合型・学校推薦の選抜方式を導入しているのが60%以上となっており、その割合は年々上昇しています。

(2024年度入試の全選抜区分中、総合型選抜の割合が1.6ポイント増加|Between情報サイトより)
これらの入試方式では、学力試験の代わりに以下のような要素が重視されます。
- 志望理由書の内容
- 面接での自己表現力・対話力
- 探究活動や課外活動の実績
- 小論文やプレゼンテーションの構成力と論理性
つまり、従来型の「模試で高得点を取れば合格する」モデルが通用しづらくなりつつあり、知識だけでなく、それをどう使い、自分の考えとして言語化できるかが問われているのです。
この背景から、塾現場でも「生徒が自分の考えを持ち、言語化する練習」が不可欠になってきています。
ティーチングとコーチングの根本的な違い
こうした受験の変化に対応するには、塾講師の指導法もアップデートが必要です。特に重要なのが、「教える(ティーチング)」から「引き出す(コーチング)」への視点の転換です。
両者の違いを簡単に整理すると、以下の通りです。

(ティーチングとコーチングの違いを分析!状況別に使い分ける-LEADERSより)
ティーチングは、基礎学力の定着や理解の補助に効果的ですが、生徒の内面にある考えや動機を引き出すことには不向きです。逆に、コーチングは知識を直接教えることはしませんが、自ら考える力ややる気を高めるのに強く作用します。
たとえば、生徒が進路に悩んでいるとき──
「この問題は、この公式を使えば解けるよ。まずはこの数字を代入してごらん。」というのがティーチング的な助言。
一方、「惜しいね!どこでつまずいたか、もう一度一緒に考えてみようか。どの公式が使えそう?」と問いかけるのがコーチング的な関わりです。
両者は対立するものではなく、むしろ「場面ごとに適切に使い分けるべき関係」にあります。
特に、変化する入試に向き合うには、ティーチングだけでは届かない「生徒の言葉で語らせる」力を育てる指導が求められているのです。
コーチング的対話の基本3ステップ
では、実際に塾で取り入れやすい「コーチング的対話」はどのようなものでしょうか?
基本となるのは以下の3つのステップです。

(コーチングとは|やり方や習得方法を紹介|オンライン研修・人材育成-Schoo(スクー)法人・企業向けサービスより)
①傾聴(話を受け止める姿勢)
コーチングの第一歩は、“話を聴く”こと。
ここでの「聴く」は、ただ音を聞くのではなく、評価やアドバイスをせず、相手の気持ちや考えに寄り添って聴くという意味です。
たとえば、生徒が「数学が苦手なんです」と話したとき、すぐに「それならこの問題を練習しよう」と言ってしまっていませんか?
それよりも、「どの辺が苦手だと感じる?」と一歩踏み込んで聞いてみましょう。
そこから「計算はできるけど、文章題になると分からない」など、本人も気づいていなかった要因が見えてくることがあります。
②承認(努力や変化を認める)
承認とは、結果だけでなく「姿勢・変化・思考のプロセス」を認めることです。
- 「いつもより集中できていたね」
- 「ミスをしっかり見直せたのはいいね」
こうした声かけを続けると、生徒は「この先生は自分を見てくれている」と感じ、自然とやる気が高まります。
③質問(気づきを引き出す問いかけ)
コーチングでは、「答えを教える」のではなく、「考えるための問いを投げる」ことが基本です。
- 「この問題、どう解こうとした?」
- 「この答えを選んだ理由は?」
生徒が答えを間違えたときも、「なぜ間違えた?」ではなく、「どの考え方をした?」と尋ねることで、自己分析を促すことができます。
正解かどうかより、「どう考えたか」を重視する対話は、生徒の思考力・再現力の強化に直結します。
授業で取り入れるコーチングの実践例
では、日々の授業でどのようにコーチングを活用すればいいのでしょうか?すぐに実践できる場面別の工夫をいくつかご紹介します。
●解説の前に「生徒に語らせる」時間をつくる
例:
「この問題、自分なりにどこまで考えた?」
「他に思いついた解き方はある?」
→教える前に思考の余白を与えることで、より深く学びを定着させることができます。
●目標設定は“講師が決めない”
例:
「この1週間、自分でどんな目標を立てたい?」
「来週のテストに向けて、何をやっておきたい?」
→生徒が自分の言葉で目標を語ることで、達成意欲が上がります。
●「振り返りの習慣」を対話ベースで取り入れる
授業終わりに「今日の学びを一言でまとめる」などのふりかえりを設けましょう。
例:
「今日、一番印象に残ったことは?」
「今の自分に点数をつけるとしたら何点?理由は?」
→この習慣が定着すると、生徒は自然と“考えながら学ぶ”姿勢を身につけていきます。
まとめ:生徒の「心」と「思考」を育てる対話へ
ティーチングが「正しく教える」力なら、コーチングは「正しく問い、引き出す」力です。
どちらも必要ですが、時代の変化により“引き出す力”の重要性が急速に高まっていることは間違いありません。
コーチング的対話は、生徒の自主性・考える力・自信を育て、結果的に学力向上にもつながります。そしてそれは、「選ばれる塾」になるための強みにもなります。
まずは明日の授業で、「問い方」や「聴き方」を少し変えてみませんか?
その小さな一歩が、生徒の未来を変える大きな力になると思いますよ!
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2025/7/1更新


