第2回 障害のある生徒が入塾したときに最初にすべきこと

第2回 障害のある生徒が入塾したときに最初にすべきこと

 前回の記事では、主な発達障害の特徴や、学習塾場面を想定した困りごとについて記載しました。発達障害のある児童生徒については、教室の中でできる配慮について保護者や本人と予めすり合わせを行うことが効果的です。
 本記事では、保護者とのすり合わせの観点についてお伝えします。

目次

  1. すり合わせの観点①:お子さまが落ち着かなくなる場面は?
  2. すり合わせの観点②:本人がこだわりを持つ対象は?
  3. すり合わせの観点③:学習のときに必要な備品

すり合わせの観点①:お子さまが落ち着かなくなる場面は?

 まずは、お子さまが落ち着かなくなる環境を把握していきましょう。例えば、窓の外で動いているもの(歩行者や、飛んでいる虫など)が目に入ると落ち着かなくなる、散らかった環境だと落ち着かなくなるなどの、視覚情報がキーになっているケースもあれば、家でのTVの音や、学校での隣のクラスの音が気になって落ち着かなくなるといった聴覚情報がキーになっていることもあります。そのような場合は、教室の中にパーテーションを設けたり、防音室や耳栓を積極的に使用していくことが望ましいです。
 また、常に落ち着きのないお子様でも、ずっと椅子の上で動いているという場合であればバランスボールを取り入れて、常に少し動いている状態であれば落ち着いて学習できるというお子様もいます。

すり合わせの観点②:本人がこだわりを持つ対象は?

 特定の対象物にたいして特に強いこだわりを持つお子さまの場合、「何に対してこだわりを持ちやすいのか」を確認していきましょう。例えば、電車などの乗り物や、アニメや漫画のキャラクター、猫やライオンなどの動物といったモノに対して特定のこだわりが強い場合、そのお子様を褒めるときにトークンとして使用したり、上記の素材を用いた自作教材を使うなどすることが手立てとして考えられます。
 例えば、電車に強いこだわりを持つお子様は、「3 + 2は?」と数字で聞かれるよりも、「電車が3両と2両あるね、足したら何両?」と聞かれたほうがより具体的に考えることが出来ます。

すり合わせの観点③:学習のときに必要な備品

 読み書きが極端に難しいお子様には、そのお子様に様々な学習のパターンを提示してみて、どんな工夫が施された教材であれば一番取り組みやすいかを答えてもらいましょう。例えば読みであれば、下記のようなことが考えられます。
 ・ルビ(ふりがな)をふる
 ・文章を文節ごとに区切る
 ・定規やマーカーを使い、今読んでいるところをわかるようにする
 ・タブレット等で拡大する

 いかがでしたでしょうか?上記で触れた観点ごとの確認事項はほんの一部です。保護者と入念に話し合いながら教室でできる配慮について考え、実行できるものは実行しましょう。
 次回の記事では、教室の中で実際に配慮するために使えそうなグッズについてご紹介します。
 

塾エイドでは、上記のような特別なニーズのあるお子様や保護者とのやり取りについてのアドバイスも行うことが出来ます!ご相談下さい

2021/7/23更新