第2回 小学生に教えられる新聞の読み方

みなさんこんにちは!塾エイド事務局です。
今回は前回の記事内容を踏まえ、小学生への新聞の読ませ方を事例を混ぜてお伝えします。
前回の記事はこちら
皆様の学習塾にいらっしゃる小学生生徒の「問いを立て解決する力」が少しでも向上する参考になれば幸いです!
- 実践する上でおさえておくべきこと
- 実践例
- 生徒の未来を作る「攻撃的読書」、そしてクリティカルシンキング
目次
1.実践するうえでおさえておくべきこと
小学生へ新聞を読ませていく上で、塾エイドとして欠かせない観点を4点ご紹介します。
➀新聞を読む際の着眼点(テーマ)を明示する
例えば生徒にいきなり記事を提示し、「さぁ読んでみて感想を述べよう」と言っても、生徒としては何をすればいいか分からない状態になります。
ここで皆さまは講師として、生徒に筋道を示してあげることが必要です。いわば、どのような答えが求められているのかを明示するです。
例えば、「この記事の伝えたいことは何だろうか」「この記事を読んで分かったことは何だろうか」「この記事を読んでみて何か気付いたことはあるだろうか」等です。どんなに優しい問いでも十分です。もちろん、正解はありません。生徒に対し、考える上でのヒントを投げかけることが重要となります。
②「発散」を重視する
ポイントは生徒の発言を否定しないことです。日頃の学習では問題が与えられ、それに対して明確な答えがあります。
しかしこの活動においては、生徒の全ての発言が「正解」となります。生徒の発言に対し「それから?」「なんでそう思う?」と話を広げていくことで、自分の考えをめぐらし、膨らます訓練となります。
生徒の発言に対し講師が「それは違う」と提示した瞬間、生徒は思考停止します。生徒自身が自分の考えに向き合い、論を展開させていくことが重要です。
③完璧に読まなくていいことを伝える
国語の問題を解いているわけではないので、分からない箇所は飛ばして大丈夫です。
また、学年や生徒のレベル感に応じ内容の理解度も全く異なるので、ふわっとした状態で進めていくことも手段の1つであります。
ただ可能ならば、「何が分かっていて、何が分かっていないのか」を生徒1人1人が自覚できているとよいです。生徒の状況に応じ、記事の選定や実践方法の修正に役立ちます。
④新聞の記事が日常と関わりがあることを伝える
新聞記事は現実社会の写しです。小説とは異なり、全てが実際に起きている事象となります。
しかし一般的に、記事の内容はどこか知らない遠いところで起きているものと考えがちになってしまいます。ここで講師が身近な関わりを示すと、生徒にもイメージが湧き取り組みやすくなります。
例えば「女性向けに小袋スタイルのお菓子が売れている」という記事があったら、生徒には「コンビニやスーパーに行くと、グミとか飴のお菓子が増えたと思わない?」などと問いかけることです。
少なくとも上記の観点をおさえることで、ただただ新聞の記事を読むのでなない実りある時間を生徒に提供することができます。
2.実践例
では、実践例を一連で提示します。あくまで一例なので、講師の皆さまの行いやすいスタイルに変更することをお勧めします。ペルソナとして流れをイメージしてください。
講師名:塾エイド 32歳 今回は7人の生徒を相手に集合で授業を行おうとしている
【事前準備:10分】
・日本経済新聞朝刊1紙を用意し、記事を選定する。今回は社会面から文量の短い記事を1つ選ぶ。オリンピック関連の記事で「パラ選手村が閉村」という300字ほどの記事を見つけた。これなら読むのも1分程度で済み、生徒も想像しやすいのではないかと考える。
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・記事を生徒の人数分印刷する(オンラインの場合、データとして取り込む)。
【実践10~15分】
・生徒に記事を提示しテーマを提示する。今回のテーマは「この後この選手村はどうなるだろうか?」である。生徒に2分間与え、読み込んでもらう。
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2分後、1人の生徒を差し「選手村はどうなる?」と問いかける。生徒は「誰かが借りられるようになる」と答える。続けて「なぜそう思う?」と問いかける。生徒は「住んでいる人が誰もいなくなるから」と答える。さらに続けて「どうしたら借りる人が増えると思う?」と問いかける。。。。。。このような形でその場にいる生徒全員を巻き込みながら、問いを投げかけ、それを発散させていく。
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生徒がどのような状況にいるのか把握するため、「この記事を読んで分からなかったことはある?」と問いかける。(もちろん、何が分からないのか分からないという生徒もいる)。生徒が分からない点に関し講師が説明し、生徒の疑問を解決する。
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発散された情報をまとめ、今回の記事で発見したことや明らかになったことを提示する。生徒の考えから情報が展開し、皆で解を出しにいったという雰囲気を作っていく。
参考例となりますが、最初は誰もが「あるべきやり方」を知らないので、少しずつ試行錯誤しながらスタイルを確立していくこととなります。
この実践によって、日頃の勉強のような「公式や単語を覚え、決められた問いに対し、決められた答えを出す」でなく、「自ら問いを立て、解決する」訓練を積むことができます。
3.生徒の未来を作る「攻撃的読書」:クリティカルシンキング>
小学生に限らず、伸ばしがいがあると期待できる生徒に対し、塾エイドは「攻撃的読書」をお勧めします。
「攻撃的読書」とは”物事を批判して見る”ことであり、いわば”クリティカルシンキング”です。新聞記事に限らず、書かれている文章を「疑って見る」ことで思考力が培われます。
これは文章に対してただやみくもに言いたいことを言うというのではなく、「書かれていることは本当にそうなのか」「なぜ●●なのだろうか」といった視点で事実や意見、そして不完全なことを見極めていくことです。ぜひこの「攻撃的読書」という視点をお伝えください。
塾エイドは”勉強はなぜするのか”という問いへの1つの回答として、”自分を守る武器を身に着けるため”と答えます。
生徒が能動的に考え、答えを作っていける環境を作り、精神的自立を後押ししていきましょう。
4.おわりに
以上、新聞を活用した生徒の能力向上方法をご紹介しました。
この記事が皆様の学習塾にいらっしゃる小学生生徒の「問いを立て解決する力」が少しでも向上する参考になれば幸いです!
次回の記事もお楽しみに!!
2021/12/7更新


