第二回:小学校の英語教育 必修化の効果と懸念点は?【後編】

こんにちは!塾エイド事務局です。
必修化された小学校の英語教育について、2回にわたり解説している本シリーズ。
前編では、小学校の英語教育必修化の背景と変化の内容についてご紹介いたしました。
そして後編の今回は、小学校の英語教育の必修化での、効果と課題について取り上げます。
塾経営者としては、学校の授業を通して見込まれる効果はどのようなものなのか、実際の学校現場にはどんな課題があるのか気になるところではないでしょうか。ぜひ最後までご覧ください。
目次
目次
- 小学校の英語教育必修化の3つの効果・英語の吸収力が高まる・英語を受け入れやすい環境づくり
- 小学校の英語教育必修化の課題・英語の学力差の拡大・教員の負担とレベル・国語の能力が下がる
- まとめ
1.小学校の英語教育必修化の3つの効果
・英語の吸収力が高まる
日本の英語指導は、大学入試の傾向から見て、文法、長文読解が重要視されてきました。しかし、近年は、実際のコミュニケーションで必要となる英語脳やネイティブの音を聞き分ける能力が重要視されています。
小学生、中学生の年代はこういった部分を吸収するスピードが大人に比べて格段に早いため、この時期にネイティブの英語に触れる機会が増えるというのは生徒にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
・英語を受け入れやすい環境づくり
中学生に入り、いきなり文法の学習が始まり、英語に対してつまらないという印象や苦手意識を持ってしまう生徒が非常に多くいます。
そこで、より早くから、より長い時間英語に触れることで、スムーズに英語の習得に取り組むことができるでしょう。
また、中学生の中には、英語を話すのは恥ずかしいと話す人もよく見かけます。英語を話す時間が増えることにより、そういった抵抗感を減らす効果も期待できるでしょう。
2.小学校の英語教育必修化の課題
一方で、小学校の英語教育必修化には懸念点も考えられ、こういった観点は塾での学習指導を考える上で知っておきたいポイントとなるでしょう。
・英語の学力差の拡大
小学校での英語教育が拡大するにつれ、積極的に勉強に取り組む生徒とそうでない生徒には、中学校進学時に明確な差ができてしまう可能性があります。
2021年度の中学入試(首都圏)では、143校が英語を導入しています(選択含む)。 2020年度から全面的に必修となることを考えると、2020年に4年生であった生徒が受験する2022年度以降には、中学受験での英語試験の導入校はさらに増えていくと予想されます。
こういった傾向から、英語教育に力をいれる家庭が増えるのは良いことですが、そうでない生徒にどういったサポートができるのかといった点がポイントになるのではないでしょうか。
・教員の負担とレベル
英語に触れる時間が増える一方、担当する先生の能力に差があるという問題もあります。中学校、高校ではある程度専門性のある人が英語の授業を担当しますが、小学校はそうではありません。外国人講師を積極的に取り入れていますが、まだ充分とは言えません。
・国語の能力が下がる
小学校は、日本語への理解を深める重要な時期にあたります。その時期に外国語の勉強に時間を割いてしまうと、国語の学力が下がってしまうのではないかといった懸念の声も上がっているようです。
しかし、外国語に触れることでコミュニケーション能力の向上などが見込まれるといった意見もあり、一概には言えないのが現状です。
3.まとめ
今回は、英語の必修化の効果と懸念点をご紹介いたしました。学習指導要領の改訂にあたり、不安を感じ、塾に相談に来る保護者の方もいるでしょう。
そんなときに備え、小学校での英語必修化について詳しく説明できたり、塾での対策のご提案ができるよう、準備しておきましょう!
2023/2/1更新


