大学入試共通テスト新設科目「情報Ⅰ」を解説!塾で今からできる対策とは?

大学入試共通テスト新設科目「情報Ⅰ」を解説!塾で今からできる対策とは?

みなさんこんにちは!塾エイド事務局です。

2025年1月の大学入試共通テストから新設されることが決定した、科目「情報Ⅰ」。

「科目『情報Ⅰ』について概要や対策について質問されることが増えてきた...」
という塾講師・経営者の方も多いのではないでしょうか?

今回は「情報Ⅰ」について、試作問題の内容の解説と塾で今のうちからできる対策をごことを考えていきます。

1. 共通テスト科目「情報Ⅰ」はどんな問題?

2025年1月の大学入試共通テストから「情報Ⅰ」が始まります。

試作問題は全部で4つの大問から構成されていますので、各大問を1つずつ簡単に確認してみましょう。

(出典:大学入試センター「情報 概要」

(1)試作問題「第1問」の解説

下図は第1問の試作問題です。

試作問題の第1問では、高等学校学習指導要領の下記4領域の内容に関する、独立した4つの小問を出題。

  1. 情報社会の問題解決
  2. コミュニケーションと情報デザイン
  3. コンピュータとプログラミング
  4. 情報通信ネットワークとデータの活用

”情報社会と人との関わりの中で、情報及び情報技術に関して科学的に理解し、適切に活用できるかを問う”問題になっています。

第1問は、情報全般に関する知識・理解を問われており、出題される4問はそれぞれ独立した内容です。2進数や16進数といった、数学の知識が求められる問題も出題されています。

(2)試作問題「第2問」の解説

下図は第2問の試作問題です。

試作問題の第2問では、高等学校学習指導要領の下記3領域に関する独立した2つの問題を出題。

  1. 情報社会の問題解決
  2. コミュニケーションと情報デザイン
  3. コンピュータとプログラミング

1つ目の問題では
”広く私たちの生活の中で利用されている情報技術の一つである二次元コードについて、その仕組みの理解と探究的な活動の中で得られる規則性や特徴について、また、知的財産権との関わりについて考察できるかを問う。”

2つ目の問題では
”文化祭の模擬店の待ち状況について考えるという日常的な問題解決の場面で、問題の中で示された乱数を発生させる確率モデルのシミュレーションの考え方を理解し、シミュレーションの結果から読み取れる内容や、変数を変化させた場合の結果を考察できるかを問う。”

とされています。

第2問は、A・Bの2つの章で構成された、資料の読み取りが中心の問題です。

本問で取り上げられている「二次元コード」については、情報科目の教科書に記載がありません。問題から読み取れる内容から正しい解答を導くことができるか、その「思考力」が鍵となるでしょう。

(3)試作問題「第3問」の解説

下図は第3問の試作問題です。

試作問題の第3問では、高等学校学習指導要領の「(3)コンピュータとプログラミング」の内容を踏まえた出題。

“日常的な買い物において、代金を支払う際の「上手な払い方」を考えるという問題解決の題材において、基本的なアルゴリズムとプログラミングの基本に関する理解を基に、示された要件を踏まえたプログラムについて論理的に考察できるかを問う ”問題です。

第3問はプログラミング・アルゴリズムの理解を問う問題です。

問題のテーマに従って、作成したいプログラムを考えていく流れとなっており、プログラミング言語そのものについての知識というよりも、本問題に適する形のアルゴリズムを考える力がより求められています。つまり、自分自身でプログラミングをした経験がある生徒ほど問題に取り組みやすくなることが考えられます。

(4)試作問題「第4問」の解説

下図は第4問の試作問題です。

試作問題の第4問では、高等学校学習指導要領の「(4)情報通信ネットワークとデータの活用」の内容を踏まえた出題。

“国が実施した生活時間の実態に関する統計調査を基に、スマートフォン・パソコンなどの使用時間と睡眠の時間や学業の時間との関係を題材に、データの活用と分析に関する基本的な知識及び技能と、データが表すグラフから読み取れることを考察できるかを問う”問題です。

最後の第4問では、データの分析について出題されています。

中学校でも学習するヒストグラムや箱ひげ図に関する問題で、与えられたデータから必要な情報を適切に読み取り、思考することができるかどうかを問われています。数学で学習する内容にも寄った単元であると言えます。

2. 試験で求められる能力は?

試作問題からわかることは、「文章読解力」「論理的思考力」が重要であるということです。

あるモデルについてのシミュレーションやプログラミングに関する知識といった、情報科目として学習する内容はもちろん出題されています。しかし試作問題全体に目を通してみると、その多くはデータや文章の読み取りや、そこから抽出した情報を基に解答を組み立てる思考力を問われたものである、ということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

小学生でも高校生でも。今からできる塾での対策とは

ここまでの内容を踏まえて、小学生~高校生まで学年を問わず今のうちからできる必要なことを、以下の2つにまとめてみました。

  1. 文章読解力と論理的思考力の醸成 ⇒ 国語と数学(算数)を中心とした学習
  2. プログラミングスキルの向上(慣れ) ⇒ プログラミング学習教材の活用

実際には2025年1月の大学入試共通テストから開始される試験科目であるため、具体的な対策もまだ取りにくいのが現状ですが、「情報Ⅰ」では「文章読解力」「論理的思考力」といった、訓練が必要な能力が確実に求められることになります。これらは決して一朝一夕では身につかないものですので、今のうちから情報科目も見据えた意識で、日々の生徒の学習をサポートできると良いかもしれません。

また「情報Ⅰ」に関する情報はこれからも都度更新されていくはずですので、試験の対策として今からできることはないか、常日頃からチェックしておくことが大切です。

3. 終わりに

今回は「情報Ⅰ」試作問題の内容について簡単に確認した上で、情報科目の問題を解く際に求められる能力についてまとめました。「文章読解力」「論理的思考力」がキーワードになりますので、普段の教室運営の際にも、是非意識してみていただけますと幸いです。

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2023/5/9更新